HongKong旅行記3/4


□ 3日目 マカオ1日観光+銅鑼湾 □


3日目はマカオ1日観光。

基本的に市内観光的なツアー好きではないのですが、香港もマカオも中国に返還されたとはいえまだ出入国にパスポートが必要な「外国扱い」。
国境を超えるのがちょっと不安なため、お手軽で安心なオプショナルツアーに申し込んでしまった。

後から考えればフリーで行っても何とかなったとは思いますが・・・。


■ フェリーでマカオへ

香港からマカオへは高速フェリーで約一時間。

席は指定席なのですが、ここで小トラブル。
自分達の座るべき席には先客が。
誘導してくれた船員が気づいて、先客に他に移るように言ってくれたのだが、なんとその客のチケットにも同じ席番号のシールが貼って有る。(このシールは改札で係りのおっさんが貼ってくれる)
改札の人が間違えたのだろうけど、決まった席のシールを一つ一つ貼っているのに、なんで同じ番号のシールが有ったのか謎だ。
他に空いている席が有り、そこに座らせてもらったので、まあ良いのだけど。

船内には軽食を売る売店が有るので、朝食代わりのサンドイッチとホットアップルティー(クーラー効き過ぎてて寒い!!)を買って食べつつ、出入国表やSARS対策の健康チェックシートなど記入。

ちなみにこのアップルティー、紅茶の中に乾燥したリンゴの実を細かく切ったものが入ってました。
日本ではあまり見かけないですね。 味はまあまあです。

ちなみに乗客はほとんど中国人でした。

マカオの港に到着後、こんどは入国審査が一苦労。
香港、又は中国本土からの団体客が多くてとても混雑。
そのうち割り込んでくる人や勝手に新しい列を作り始める人もいて、警備員やら中国人同士で揉めてるし。
なんだか ちょっと険悪なムードでのマカオ入国となりました。
結局入国のゲートをくぐるまで40分くらいかかった気がする。

まあ何とか入国して、少々待ちくたびれ気味の現地スタッフの人と合流。
今日の客は自分達を入れて4人だけらしい。
スタッフは運転手を含めて2人。
ツアー料金から昼食代とフェリー代を引いたら・・・赤字にならないのかと心配になってしまいます。
(実際に年々日本人観光客が減って、ここ数年はかなり厳しいと言ってました。逆に中国本土からの観光客が増えているので、中国人向けのツアー会社はホクホクだとか。)


マカオ市街に行く途中の道路から、対岸の中国本土が見えた。
思ったより近い。ポルトガル領だった頃は、年間何千人も泳いで不法入国してきたとか。


■聖ポール天主堂跡〜セナド広場

まずは、マカオのシンボル「聖ポール天主堂跡」へ。
丘の上に建つこの建造物はとても立派で美しく、そして不思議。
なんせ壁だけですから。
他の部分は崩れてしまったそうです。

しかし、壁だけになっても歴史的価値は高く、なんと建造には江戸時代に日本を追われてここにたどり着いた日本人キリシタン達が多数かかわったという。
マリアが徳川家康の顔を踏みつけている(と言われている)像や、完全に西洋式の建物なのに隅のほうに「狛犬」が彫られていたりして、とても興味深い。

世界でも東洋人の要素を受け入れた珍しい教会遺跡だそうだ。



天主堂跡から階段を下りていくとセナド広場に出る。
ここはポルトガル領時代を思わせる、とてもアジアとは思えない町並み。

古くて美しいコロニアル風建築とちょっとモダンなマーブル模様の石畳が上手くマッチしている。
なんだか、テーマパークのアトラクションの中にいるようですらある。
でもよく見るとそこはにはちゃんと歴史と風格のある街があり、とても良い雰囲気。



しばらく辺りをゆっくりと眺めたり、うろついたり、佇んだりしたいところだけど、入国で時間を食ったせいで押しているらしく、ガイドの人はどんどん先へ。
まあツアーだから仕方ないか。

セナド広場に後ろ髪を引かれつつ、1日観光のお決まりで貴金属店でのショッピングへ(結局誰も何も買わなかったけど)。

その後バスに戻ってマカオの簡単な歴史や現況などを教えてもらいつつ、車窓よりマカオの町並みを眺めながら移動。
その話によると、今のマカオは税金も学費も一切無料だという!!
なぜなら、道も橋も学校もすべてカジノの社長達からの寄付で運営されているとか。
まあ、それだけボロ儲けしているって事だろうけど、すごい話だ。
ちなみに今の一番大きいカジノの社長は、元は中国から逃げてきた難民で、カジノの店員からその地位まで上り詰めたというからさらにビックリ。そのため庶民にもとても尊敬されているという。
そんな話を聞きながら次の目的地へ。



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